スモールM&Aが注目されている背景

日本においては経営者の高齢化や後継者不在などを理由に、黒字でも廃業してしまう企業が数多く存在します。休廃業する直前の決算で「黒字」だった割合は 半数超というデータもあり、次の世代へどう承継していくかが課題となっています。

一方で、これまで案件規模が小さいなどを背景に既存のM&A仲介会社が取り扱ってこなかった小規模のM&A(スモールM&A)が、昨今のM&Aマッチングプラットフォームなどによって現実的なものとなってきました。

会社員など、これまでM&Aを選択肢として持っていなかった人達が、会社を買って創業するチャンスが徐々に大きくなってきています。譲渡価格が1千万以下、数百万程度の案件の取引で創業を成功させた事例もあり、会社員時代の経験を活かし同業界の会社を買って独立する、定年退職後に自分で事業をやる、会社員の副業として社長をやるなど、昨今は多様な選択肢が広がっています。

会社を買うことを検討されている方(買い手)

選択肢としてのM&Aの立ち位置

開業、創業する際には、1. 自分でゼロから作る、2. フランチャイズ等の既にある事業モデルを活用する、3. M&Aで会社或いは事業を買って始めるの大きく3つの選択肢が考えられます。

それぞれにメリット、デメリットがあり例えば以下のような特徴が挙げられます。

  1. 自分でゼロから作る場合
    • メリット 自由に自分がやりたいことを企画、作っていける。
    • デメリット 黒字化するまでに最低でも数か月以上かかる。業種によっては廃業率も高く、特に今までないような新しいものでは失敗リスクも高い
  2. フランチャイズを活用する場合
    • メリット 予め実績のある事業モデルを選べ、事業上の数値もモデルとして開示されるため、失敗リスクを抑えられる可能性がある。
    • デメリット 加盟金や、ロイヤリティなどの制約を受けることがある。本部の支援はあるものの、自身のスキルも活かしながらゼロから事業上の数字を作っていく必要がある。
  3. M&Aを活用する場合
    • メリット 既に事業の数字が見えているところ(安定した状態、或いは黒字でなかったとしても改善点が見え易い状態)から始められる。
    • デメリット 簿外債務など当初見えなかった部分を引き継いでしまうリスク、既にいる社員との人間関係など、会社を買った後の運営に影響がでるリスク因子がある。またM&A仲介の費用など専門家経費がかかる。

位置づけとしては次の図のようなイメージとなります。開業・創業は、その後の経営が持続できることが大前提となります。フランチャイズやM&Aは一見最初に出費が多くなるように見えますが、トータルで見た投資対効果の視点、特に経営経験のない方が失敗リスクを減らすには有効な手段と考えています。ご自身が何を一番優先したいかをイメージしてぜひ比較検討してみてください。

会社員等がM&Aで独立開業する場合の課題

M&Aは既に事業の形ができているものを承継するため、最初のキャッシュフロー(お客様がつき、サービスやプロダクトを供給しており、お金の流れが出来ている状態)を作るまでの時間と手間を省略できることになります。

一方で、その時間と手間を経験することで得られる経営者としての経験値が得られず、経験が浅い状態からのスタートとなってしまう点が同時に課題にもなってきます。既に社員や取引先もいますし、元の経営者が大事に育ててきた事業を途絶えさせず継続や成長をさせていく責任が伴います。

我々のサービスの特徴

経営の専門家である中小企業診断士がM&Aのお手伝いから入らせて頂くことで、これまでのM&A仲介事業者では手薄となりがちだった、M&A後の経営のご支援までを一気通貫で実現します。

M&Aは専門的な知見が必要となるためどうしても専門家経費がかさみがちです。実際にM&Aの方向性が固まるまで、或いは自走も含め検討される方へ、まずは以下をお勧めしています。

①KU-ON共創オフィス経営支援ポータルへの参加: BATONZ売り案件の検索や、経営に関するコンテンツ視聴、また補助金検索等のサービス全て無料で利用可能です。通常、売り案件に対し複数の買い手候補からの応募があります。良い案件に出会うのには時間もかかるため、まずはご自身で具体的な案件を見ながらイメージをつかんで頂くことをお勧めしています。

また、良い案件が見つかったあとは、実際に最終契約に進む前に以下をお勧めしています。売値に対して客観的な評価額や、経営の状況を専門家視点でレポーティングしますので、引継ぎ後のリスクを低減します。

②バトンズDD: 買いたい案件が見つかり売り手との基本合意書に至った場合スモールM&Aに適した安価なデューデリジェンスをご提供します。デューデリジェンスとは企業(事業)の価値やリスクの評価(その後の経営に役立つビジネスの客観的評価含む)のことを指します。通常のM&Aでは数百万かかるところを、範囲を限定することで税抜き39万8千円にて、かつリスクヘッジのためのM&A保険が自動付帯します。(バトンズDDの詳細はこちら。https://batonz.jp/lp/dd/https://batonz.jp/lp/mabatonz/

デューデリジェンスでは最終的に企業調査報告書を納品します。経営者としての経験や知識が浅い方でも、この報告書を参考に会社の状態をよく理解した上での経営スタートが可能となります。

また我々も調査過程で当該企業の経営状態を深く理解しますので、その後の経営のご支援、例えば顧問契約などスムーズなサポートが可能です。お気軽にご相談下さい。

なお、デューデリジェンスに限らず、売り手との手続き、交渉など、全てを専門家へ任せたい場合は買い側のフィナンシャルアドバイザー(買いFA)としてもご支援が可能です。この場合は別途成功報酬費用が発生しますので、詳しくは下段の料金体系等ご確認下さい。

会社を売ることを検討されている方(売り手)

昨今ではM&Aマッチングプラットフォームなどの登場によって、会社の規模に関係なく会社を売却できる環境が整ってきました。

従業員の就労機会も守り、前向きに次の世代へバトンタッチしていくことが可能となります。後継者がいない、会社を売りたい、或いは選択と集中をしたいので事業だけ切り離して売却したい、そんなご相談に載らせて頂きます

我々は経営の専門家である中小企業診断士です。単なる仲介だけではなく、会社を譲り渡したあと、新しい経営者が円滑に事業を推進するためのご支援が可能です。大事に育ててこられた会社、事業の承継にぜひご活用ください。

機密保持を徹底し、しっかりと情報管理を行いますので外部に情報が洩れることはありません。安心してご相談ください。

料金体系

  • M&A仲介、フィナンシャルアドバイザーにおいては、M&Aが成立した場合のみ報酬を頂く完全成功報酬型を採用しています。
  • 着手金、リテーナーフィー(月額報酬)、中間金等は一切頂いておりません。
  • 成功報酬の計算には、レーマン方式を採用しています。
    • 成功報酬の最低額は、売り手側200万円、買い手側150万円~(税抜き)となります。
  • デューデリジェンスには別途費用を頂いています。(バトンズDDの場合、税抜き 39万8千円)
報酬基準額報酬率
5億円以下の部分5%
5億円超10億円以下の部分4%
10億円超50億円以下の部分3%
50億円超100億円以下の部分2%
100億円超の部分1%

※ 我々は、中小企業庁より発行されている中小 M&A ガイドラインを遵守します。

  当該行動指針において具体的に求められる事項を列挙した「遵守事項一覧」はこちら

専門家一覧

中小企業診断士 北川祐介

バトンズ認定パートナー、認定バトンズDD調査人、M&Aアドバイザー

中小企業診断士 古木 直人

中小企業庁M&A支援機関登録 M&Aアドバイザー

中小企業診断士 刈谷 力

中小企業庁M&A支援機関 バトンズ認定M&Aアドバイザー、事業承継士